Oct
19
浜松市主催「ささえあいハッカソン」事前説明会(オンライン)
福祉・医療の課題解決につながるプロトタイプをつくるハッカソンの概要をトークイベントを交えて紹介します
Organizing : 浜松市役所産業部
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事前登録 Free
Attendees
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Description
浜松市の福祉・介護・医療現場の課題をスタートアップにつなぎ「ささえ合いのイノベーション」を生み出すコミュニティを創造しよう
静岡県に位置する政令指定都市・浜松市。ヤマハ・スズキ・カワイ・ホンダをはじめ、日本の製造業を支える技術を持った数多くのメーカーが息づく「ものづくり」のまちとして知られています。近年は、SDGsやデジタルトランスフォーメーションなど、新たなの取り組みも加速している同市が、2017年から取り組んでいるのがベンチャーの力による課題解決を目指す「ハッカソン」イベントです。
今年は全日程オンラインで実施。課題当事者から実際に話を聞いたうえで、その課題を解決するアイデアを考え、初期ダーティプロトタイプ(ハリボテ的なものでOK)を作り、アイデアをプレゼンテーションするまでを実施します。
アフターフォローとして、そのアイデアを形にするまでのフォローアップイベントも実施し、一過性のハッカソンに終わらない「浜松市を通じて課題解決に関わるイノベーションコミュニティ」を参加者とともにつくることを目指します。
今年はウエルネス・ヘルステックに焦点
今年は、健康維持や疾病予防も含む「福祉・介護・医療」ジャンルの課題にフォーカスして開催します。
日本は、2025年、団塊の世代が後期高齢者(75歳以上)になる「超高齢化社会」に本格的に突入します。高齢化は、それまで地域を支える「プレイヤー」だった人たちの「共助」の力をじわじわと弱めていく時代でもあります。 浜松市ではきたるべき2025年にむけ、今年度(2020年度)から「「予防・健幸都市 浜松」」をスローガンに、疾病や介護の予防に官民を挙げて取り組むプロジェクトを開始し「健康で長寿を重ねることができるまちづくり」を目指しています。
一方、「障害・疾病」は高齢者に特化した課題ではなく子ども・若者・働き盛りの人たちも無関係ではありません。また「健康」はかならずしも身体的状態のみを指すことでもありません。
特に、Covid-19感染が広がった2020年、誰にとっても「健康」や「ケア」は関心を払わざるを得ない問題となりました。
医療ケアが必要な子どもたちや要支援と判定されたお年寄りは、室内に閉じこもりきりになり訪問リハビリ・介護の機会が減ってしまいました。また、一人暮らしの若者・子育て中のお母さんなどには、孤独感が増大し、精神的に不安定になるなどの影響も出ています。発達障害をはじめとするさまざまな障害によって、社会参加が難しい状況にある人たちもいます。
本ハッカソンでは、エンジニア・プランナー・デザイナーのみなさんに、浜松市内に住むこれらの課題の当事者・支援者から直接話を聞く機会を提供します。 そのうえで、「当事者の心身・生活に密着した現場でテクノロジーを活用する」未来を見据えたアイデアを出していただき、「地域共生社会」実現に貢献する解決策の初期プロトタイプをつくることを目指しています。
【写真説明】ゲストの林園子さんが代表を務める「ICTリハビリテーション研究会」のワークショップ。障害ある当事者と支援者である作業療法士がエンジニア・デザイナーとともに課題解決に役立つプロダクトを制作する。課題を持つ当事者との対話がイノベーティブなものづくりには欠かせない。
10月19日は事業説明と「課題×ものづくり」活動の実践者によるトーク
11月28日からの実施に先立ち、10月19日夜に行われる事前説明会では、本ハッカソンの概要説明・「予防・健幸都市 浜松」プロジェクトの説明のほか、2人のゲストをお招きし、HackCamp・Code for Japan代表の の関治之を交えたトークイベントを行います。トークでは3人の実践から、「地域・当事者の課題から出発するものづくり」とその創造を担うコミュニティの重要性について語りを深めていきます。
当日タイムライン
19:00 開会・オリエンテーション(事業紹介) 10分
19:15 地域の課題探索 「どうする?浜松の2025問題〜ともに創る”地域のウエルネス”」
- 浜松市 健康福祉部副参事 鈴木久仁厚さん 20分
19:35 トーク登壇者活動紹介 15分×2人
- ICTリハビリテーション研究会代表理事 林園子さん https://www.ictrehab.com/
- ファブラボ浜松代表 ファクトリーサイエンティスト協会理事 竹村まさとさん http://www.take-space.com/
20:05 トーク「地域のイノベーションコミュニティを持続させるハッカソンとは?」 60分
林園子さん×竹村まさとさん×関治之(HackCamp代表)による3人トーク(敬称略)
21:05 本ハッカソン参加申し込みとSlackコミュニティのご紹介/質疑応答
21:30 終了
トークタイムのテーマは「地域のイノベーションコミュニティを持続させるハッカソン」。
地域で課題探索ができ、ともにサービスを構想できる「コミュニティ」こそが、イノベーションを生み出す基盤となることに焦点を当てたトークとなります。
登壇者は、課題を持つ当事者とデジタル工作機器との出会いによってこれまでの職能の再発見をした「一般社団法人ICTリハビリテーション研究会」代表理事で作業療法士の林園子さんと、デジタル工作機器とデータの共有による地域発のものづくりの可能性を追求している「ファブラボ浜松」の竹村まさとさんのお2人。モデレーターはHackCampが務めます。
林さんは地域でニードを持つ人(当事者)を支援する作業療法士×デジタルものづくりの伝道者として「課題が創造の種」になる具体的活動とコミュニティ形成について知見を共有いただきます。 さらに一時的なハッカソンイベントを、地域の持続的なイノベーションコミュニティに醸成していくための実践についてもお話をうかがいます。
また、アジア・EUなど世界のさまざまなファブラボコミュニティを訪問してきた竹村さんは、エンジニアが地域と協働し、テクノロジーが課題解決に貢献した多種多様な事例を紹介します。また、地元・浜松で実現したフェイスシールドづくりなどについてもうかがいます。
パネルトークに登壇する関治之は、1人1人のアイデアを生かしながら、組織を動かす「ビジョン」創造を支援する株式会社HackCampの代表でもあり、シビックテックコミュニティづくりを進めている一般社団法人Code for Japan代表理事として、東京都のCovid-19情報サイト構築などに関わってきました。
一過性のイベントを、持続するコミュニティに生かすために必要なこと・福祉ジャンルをテーマとしたものづくりの面白さや価値について、3人に話を聞いていきます。
「イベントからコミュニティへ」〜ハッカソンを契機にしたエコシステムを目指す
ハッカソン本番は11月28日・12月5日・12月12日の3日間で、いずれも土曜日に開催します。
今回の「ささえあいハッカソン」は、これまでの「イベントが終わったらつながりも切れる」という形ではなく、作り上げた初期プロトタイプ・アイデアを参加者全員でブラッシュアップしたり、行動計画をつくったりと「実現に向けたアクション」を取り入れていることが特徴です。
このため、外部審査員による「評価」ではなく、ハッカソンで見いだしたアイデアを育てる「フィードバック」に力を入れ、授賞は参加者相互の投票による「オーディエンス賞」のみを実施いたします。
また、オンラインハッカソンであるためガジェット提供等はありませんが、ファブラボ浜松と連動し、リモートで3Dデータ出力ができたり、初めて3Dデータをつくる参加者のためのオンラインハンズオンがあったりと、遠隔ならではの体験や学びの機会も取り入れる方針です。
テクノロジーを生かして、当事者やコミュニティが抱える課題の解決に関心あるエンジニア・デザイナー・学生の方の参加をお待ちしています。
以下は、ハッカソン3日間の日程案となっています。(状況により変更する場合もあります)。
参加者のみなさまにはConnpassメッセージやSlackを通じて、随時お知らせいたします。
【Day1】11月28日
▽午前
ささえあいハッカソン概要説明
浜松市の課題について 浜松市役所 健康福祉部
2020年秋 デジタル×ヘルスケアの概況について(レクチャー)
課題当事者5人に聞く①②(プレゼンテーション)
▽午後
課題当事者5人に聞く③〜⑤
アイデア出しオンラインワーク
チームづくり
【Day2】12月5日
▽午前
ハンズオン① 3Dデータアプリ使い方講座(参加自由)
ハンズオン② 記録・プレゼンツール「fabble」使い方講座(参加必須)
▽午後 開発タイム
中間報告プレゼン
アドバイスタイム
開発タイム
【Day3】12月12日
▽午前
開発タイム
▽午後 プレゼンテーション
アドバイザーによるフィードバック
参加者間のフィードバックとオーディエンス賞の発表
ブラッシュアップ&行動計画策定ワーク
行動計画共有
問い合わせはinfo@hackcamp.jp
ゲスト


